工程
リン酸塩皮膜処理の工程は次のようになっています。
- 工程01脱脂
処理をする製品の表面の油脂成分を除去する処理です。脱脂専用の薬品に浸漬させて処理をします。
この処理が十分でないと燐酸塩皮膜処理の時に油脂成分が薬品を弾いてしまい正常な皮膜が生成されません。
また、油脂成分の除去しか出来ませんので、錆、マジックやマーカーなどの印、擦り取らないと取れないような異物などは除去できず、これらの部分には皮膜が生成しません。
- 工程02水洗
- 製品表面についている脱脂剤を洗い落とします。
- 工程03表面調整
製品表面に均一な皮膜をつけるための処理です。専用の薬品に浸漬して処理をします。
- 工程04リン酸塩皮膜処理
お客様のご要望に沿って、燐酸亜鉛皮膜、燐酸マンガン皮膜(薄膜)、燐酸マンガン皮膜(厚膜)のいずれかの処理を行います。
- 工程05湯洗
リン酸塩皮膜処理の薬品を洗い落とします。
- 工程06乾燥or防錆油処理or塗装
塗装や防錆処理を希望されない場合は乾燥。防錆処理を望まれる場合は防錆油を使用いたします。塗装を望まれる場合はお客様の御要望による塗料にて塗装をいたします。
加工設備
前処理設備
自動式高速バレル研磨機 | 1500mm×2300mm×2580mm | 研磨槽容量 190㍑ | 1基 |
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サンドブラスト機 | 750mm×1150mm×2100mm | 容量 5㍑ | 1基 |
パーカライジング処理設備
処理槽の大きさはすべて幅1200mm×奥行1000mm×深さ1000mm。
脱脂は日本パーカライジング(株)製のアルカリ脱脂剤を使用しています。
弊社では2種類使用しています。
FC-315E:弱アルカリ性でアルミやその合金を浸漬法で脱脂でき、素地を腐食したり変色することはありません
FC-4360E:鉄鋼用の強アルカリ脱脂剤で浸漬法で使用します。
リン酸塩皮膜処理は3種類行っています。
リン酸亜鉛皮膜処理:日本パーカライジング(株)製の薬剤でパルボンドPB-880を使用しています。
リン酸マンガン皮膜処理(薄膜):日本パーカライジング(株)製の薬剤でパルホスPF-M5を使用しています。
リン酸マンガン皮膜処理(厚膜):日本パーカライジング(株)製の薬剤でパルホスPF-M1Aを使用しています。
固体潤滑剤コーティング処理設備(塗装用設備)
自動塗装機 | 2軸ローダー方式平面レシプロ塗装機 | 1基 |
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〃 | 縦方向レシプロ塗装機(予熱装置付) | 1基 |
〃 | 精密平面塗装機(遠赤外線乾燥炉) | 1基 |
焼成炉
ガス焼成炉(内法) | 1450mm×1300mm×1300mm | 220℃ | 1基 |
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電気焼成炉(内法) | 300mm×300mm×300mm | 650℃ | 1基 |
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〃 | 600mm×600mm×600mm | 250℃ | 2基 |
〃 | 1000mm×1000mm×1500mm | 300℃ | 5基 |